月兎影

 三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第232回「天使」作品『名もなき不思議語り』投稿完了ました。今回はショートショートです。どこだかでちょっと不思議な話をしようぜと言う流れになり、語らなきゃいけないような空気に諦めにも似た気持ちで、じゃあ、適当に聴けよと話し始めるような空気。でも、そういう時の方がどうせ誰も信じないし、酒の肴みたいなものだろうと気軽に話せる気もするんですよ。不思議な話というのは。  そんな感じで嘘か本当か、少しだけ背過ぎが寒くなるような、反応を楽しむようなひとりの語り手を目指しました。なので、あえて1人称。  私は物語が頭に降ってくる方で夢を見ながら書くようなところがあります。これもちょっとしたホラーなのかもしれませんが、それとは別に、誰かに教えてもらったと記憶しているちょっと怖い話、不思議な話があるのです。そして、内容も声も思い出せるのに、誰か、だけがわからない。誰に聞いてもわからないし、顔も思い出せない。まぁ、幼い頃に夢で見て信じ込んでしまった。本当の記憶にしてしまったという落ちなのかもしれませんがね。とりあえずどっちでもいいかと思います。嘘でも本当でも話のネタになります。その記憶を辿る時の薄ら寒さや、心許なさは全て物語にも生かされるでしょう。これもまた物書きの性なのかもしれませんね。  寒いと思ったら春並みに暖かくなる……最近の気候は滅茶苦茶です。どうか皆様もご自愛くださいませ。今日も訪れる方々に感謝と幸いを祈ります。
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