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新月が満ちるまで
ともなり
2024/11/21 5:48
超・妄想コンテスト『ただいま』裏会場銀賞受賞作品
女性がヒモ男子を拾うお話。人と関わるのを避ける女性と相手の心に入り込もうとする青年の攻防はどこか滑稽に見せつつも、どちらもがその心に抱えた闇を強調しているように見え、特に気が利きすぎる青年の様子はそのへらへらした態度とは裏腹に彼の抱える恐怖の様に思えて読んでいて痛々しく感じました。自分の心を守る為心を閉ざし一線を引かないと人と関われない主人公、心を放棄し懐に潜り込まなくては生きていけない青年、対極でありながら愛に飢えた二人が抱えた闇は似ていたのかもしれません。ある出来事の後の急展開は偶然だったのか計算ずくだったのか、このあたりの解釈で物語の捉え方はかなり変わると思いました。 母親をやりたくない女性と母性に飢えた青年、今互いに求めているものが違ったとしてうまくいくのかどうか、そのあたりも気になりました。
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