FACTS

西尾維新の『真庭語』、『不気味で素朴な囲われた世界』を読了。 『真庭語』は短編集。しかも200ページちょっとしかない。文字も大きめで目に優しい(笑)。 忍者の真庭一族の頭領達の話。 ふつーに読みやすかった。漫画ちっくな(西尾維新て、ラノベなのか一般書籍なのかよく分からない…)エンターテイメント話で、短編ということもあるけど、サクサク読めました。 喰鮫や白鷺のオチは何となく途中で分かってしまうけど、だからといってつまらないわけではなかったです。 中高校生の頃読んでたら、ハマったかもなあ。 喰鮫とか、インパクトあったし。狂犬もありがちだけど、いいキャラだったし。 好きなのは蝙蝠と蝶々かな。 白鷺は、なにげに憎めない奴だと思う。 彼の忍術は、天然ボケキャラにもちゃんと効くんだろか。気になる。天然キャラとだと完全に会話が成り立たないんじゃなかろか(笑)。 『不気味で…』は、男子の一人称語りなのですが、回りくどくへ理屈っぽい冒頭に、本を閉じそうになりました(笑) 『真庭語』の時は気にならなかったのは三人称だったから?? この作者の他の一人称作品を読んでないので何とも分からないです。 まあ、回りくどいといっても、哲学書と比べたらかわいいもんさ! 大学の授業で読んだ哲学書はワケわからなさすぎでした。私の頭が悪かったからかもですが。 この作者の文章、ハマる人はハマるのかも。 物語的に、わざとこういった一人称にしている可能性もありますが、ダメな人は前半でリタイアしそう。中盤からは割合面白く読めました。 一応ミステリーのようなのでネタバレなしで。 が、それにしても、殺害方法も結構無理あるし、動機も無理がないか? この物語の後半でやけに強調されている「ミステリー小説なら」だからかなぁ。 推理小説だから許されることを、これは推理小説ではない、と登場人物が言っている推理小説でやってみました、みたいな。 あるいは、真の意味での犯人は、現実にミステリー小説を作ってみたかった、とか。 先日コメントした、『人間失格』ではなく、むしろ『失格人間』の話でした。 思春期特有の、「選ばれなかった自分」は好きな題材なんだけど、私の好みとは違う方向に料理されちゃった気分です。 うん、好みの問題です。 そういやあ、ハルヒも選ばれなかった(でも実は選ばれてる)人の話だったっけ。 「ルシフェル」更新しました。

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