蜜柑

基本的に描写不足だと思います。 たとえば、「煮え立ったお湯に束をそっと入れた私は、ふにゃふにゃとしなってゆく白い棒を一心に見つめしまったのだ」。 正直に言って、素麺を茹でている時、好奇心に負け、かき回さずただ見ている人なんてそうはいません。だからなぜ主人公が好奇心に負けるのか、読者としては意味不明です。 素麺が茹でられてる姿なんて、なんてことないただの日常の一部なのですから、主人公がそれをどういう視点・観点で見て、どういう気持ちになり、結果好奇心に負けたのか、そこまで具体的に書かなければ、描写はあってもなくても一緒です。思うことは精々、ああ作者もそういう意識はしてんだなくらいのもんです。僕はこの作品を読んで、伝えよう・知ってもらおうという気持ちを感じることは出来ませんでした。何も考えずに展開だけ思い浮かべて書いていそうだなと。 辛口でしたが、このレビューを生かしてもらえればと切実に思います。 あと、語順だとか句読点だとかも気を付けた方がいいです。と僕は思います。

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