『魔王退治の旅』読了しました。なるほど、そう来たか……と思わせる意外な結末は、なかなか感動モノでしたよ。 長老やメアリーも、木下さんに負けず劣らず個性あふれるキャラクターでしたが、肝心のウルフバードがその名わき役たちの間に埋もれがちになってしまったかな?と感じます。 いっそのこと、木下さんを主人公にすればラストのどんでん返しがもっと際立ったろうな、と思います。 作品全体に独特のホンワカした感じとユルさが流れていて、いわゆるクレバライズムが確立されているというか、クレバラさんの持つカラーが色濃く反映された代表作の一つではないでしょうか。 とはいえ、ありふれたロールプレイングゲームをテーマにしたのは、ちょっとマイナスだったかも、タイトルも平凡すぎました。 ストーリーもやや単調になりがちでしたので、これからは山あり谷ありのドラマチックなストーリー展開にするように心がけるといいですよ。 そんなクレバラさんにお勧めの本は、椎名誠の『島田武装倉庫』です。すでに廃刊となっていますが、中古本のサイトを検索すれば百円台で買えると思います。 色々勝手なこと言ってすいません、これからも期待しています。 よいお年をお迎えください。

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