キャプコン

愚地 義嗣はライフパスに有る通り、義理の両親に育てられました。元々孤児院に預けられていた子供だったのです。そんな彼には悩みが有りました、己の内に潜む怪物、オーヴァードとしての力その物です。引き取ってくれた義理の両親が武術家で道場を開いていたので義嗣は己の力を律する術を習得する為に武術を習い始めます。しかしそれはただでさえ強力な力を更に強化してしまう結果になり義嗣はこの事から一時武術の鍛錬を止めてしまいます。しかしある事件がこの考えを変える事になります、それはジャームとの遭遇でした。ジャームは強大で義嗣が道場で学んだ技を尽く力業で叩き潰してしまいます。もう駄目かと諦めかけた時、義嗣の中に棲む怪物は遂に顕現します、そして手も足も出なかった筈の義嗣は怪物の力でジャームを易々と引き裂いてしまいました。義嗣は恐怖しました、「この力が暴走してしまったら‥‥大切な人を傷付けてしまったらどうしよう‥‥」と。義嗣はこの時11歳、引き取られて5年間隠してきた事を義理の両親に話そうと決心しました。「自分は危険な存在だからもう一緒には居られないかもしれない」と。それを聞いた義父の答えは「なら傷付けられるかどうか、試してみろ」でした。義嗣は大層驚きました、完全獣化した姿を見ても義父は眉一つ動かさず義嗣を見据えていたからです。そして実際に、義父と義嗣は立ち合いました。手加減など無い本気の実戦です。結果、義嗣は惨敗。まともに一撃入れる事すらままならずに義父に叩きのめされてしまいました。義父は言いました「お前のような弱虫はその怪物に食われて当然だ、だから俺が怪物に負けないように鍛えてやる」と。それから4年が経ち、義嗣は義父の道場の師範代を努めるまでに成長しました。UGN関係者と初めて接触したのがこの年です。UGNから送られて来たというその者は義嗣にUGNに入らないかと交渉を持ち掛けます。そして義嗣はこれを快諾しました、平和と日常を守るという信念に惹かれたからです。そしてUGNからの依頼をこなして行く内に、義嗣はまた「怪物」に苛まれる事になります。ジャームや敵のオーヴァードを倒す為に平然と「力」を行使するUGNの仲間達、力の行使を恐れる義嗣はそんな仲間達にとって酷く頼りない存在でした。UGNに所属してから半年が過ぎようとしていたある日、義嗣は遂に仲間を守る為に「怪物」を解き放ちます。その力は絶大でした。(続く

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