篠雪あとり

短く簡潔な描写で綴られた美しいショートストーリーでした。 世界から取り残されたような蒼い月の夜。二人が交わす噛み合わない想いの温度差が、いつの間にか少しずつ世界を麻痺させて行く。 愛される事を恐怖に感じない人は幸福だし、愛する事の狂気に侵された者は悲しい。永遠にこの夜が続き、闇が深くなるような錯覚がしました。 良識や常識で割り切れない感情。それを綴られる感性が好きです。
4件

この投稿に対するコメントはありません