FACTS

思考のメリーゴーランド。 意味のわからぬ戯れ事。 命の呟きのままごと。 ひとりごと。 こんにちは。 さようなら。 また明日。 あなたはだあれ? 私はわたし。 いくつ仮面をつけたって わたしは私。 …………………………… 困ったことに、私の脳は時々ケンカをする 新人類は「社会の役に立たない奴は必要ない」と冷たく言い レプトママルはその言葉に敵意を感じて怯える 頭でっかちの新人類は「意味」を優先して 脊髄反射的なレプトママルは「生存」を優先するから この二つはとても仲が悪い そのどちらでもあり、どちらでもない「私」は 二つの戦いを、時々振り回されながら、 時々呆れ返りながら、眺めたりなんかしている レプトママルは、新人類の無茶苦茶な理論武装に よく追い詰められる 「社会の役に立たない奴は死ぬべきだ」 「何故なら社会の役に立たない者に居場所はないからだ」 「居場所がないということは、存在する意味がないということだ」 「存在する意味がないということは、生きる意味がないということだ」 「生きる意味がないということは、死んでいるに等しく、死んだっていいということであり、すなわち死ぬべきだということだ」 新人類のわけのわからない へ理屈に言い負かされて、 言葉を話せないレプトママルは追い詰められて 「うー」とか「あー」とか「うあー」とか喚きながら パニックを起こして暴れる そんなレプトママルを「私」はなだめる 誰からも必要とされなくなったって、私はあんたの味方だよ 新人類、私が私を必要としたなら、社会の中に居場所がないからって死ななきゃならない理由にはならないでしょ? レプトママル、そしたらあんたは、生きるために死ぬ必要はないでしょ? さあ、ここで問題です。 新人類であり、レプトママルであり、 それでいて 新人類でもなく、レプトママルでもない そんな「私」は一体何なのでしょう? …………………………… 「ペンケースの中の地球」に書けばよかったかな、これ。 まあ、いいや。
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