錬金術師

 最近、目覚まし時計という時間に合わせて脳を休ませている人間を起こす兵器に僕はイラついている。  そもそもなんで目覚ましがあるのか、と根本的なことから考えようと思うのだが……はっきりいって覚えていない。そんなものは遠い過去の過去、遥か太古の話で、僕からしてみれば紀元前くらい前のことなんだよ。だから根本的なとこまではなしにして、目覚まし時計という概念から考えよう。  恐らくだが、目覚ましとは社会人にとってなくてはならないもの、だと思う。けれど、適切な生活循環を送っていれば体内時計的な感じできっちりした時間に起きれるわけだ(ちなみに僕は送っていない)。  だから真面目な人にはいらない、ただの時計さえあればいいんだよ。目覚まし時計があるから夜更かししても大丈夫、と人々を堕落させ、寝不足になったりする。つまり人間という物質を生物的に野生から引き離し、現代にどっぷり浸かって起きる努力をしよう、寝る努力をしようという頑張る気力をなくしてしまう。それは資本主義国家として駄目だと思う。  しかしもう手遅れ。現代人は既に目覚まし時計に依存して、頼りにしているんだ。  ……何が言いたいのか、というと……  目覚まし時計、電池切れてんじゃねぇよ。
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