*幸*

夢に出てきた思いびと 心に秘める熱さに身体がもえる 割れるような胸の軋みに 嗚咽をこらえれば 代わりにと半分に割れたての心が 目尻から流れ出る 冬の空気に反し なんと熱いしずくだろう ボーッとのぼせた頭で 耳がくすぐったいなと思う だけども このしずくをぬぐいたいとは とうてい思えないのだ もう少しこのままで この気持ち悪く突っ張った頬の感覚を 心地よく思うまで どうかあなたを忘れるまで

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