FACTS

草木が目覚めるおとがして 世界が「さあ おいで」って 両手を広げてる あの朝の前の瞬間が私は好きで たまらなかったのだけど 世界は平等で 残酷なまでに平等で 誰かが消えても 私が消えても 変わらず動きつづける どうして私を目覚めさせるの? 私はずっと眠っていたいのに 意識を沈めて 暗闇の中に溶け込んでしまいたいのに 「さあ おいで」って 呼んでるこえが聞こえるけど 私はそこへは行けないの だってつかれてしまったから それから気付いてしまったんだもの 私にはなんの価値もないって 私が私でなければならない理由なんて どこにもないんだって わたしがちいさなこどもだったら わらってせかいへ とびだしていったでしょう 世界は平等で ざんこくなまでに平等で 命にも無機物にも分け隔てない 意味を求めるのがにんげんだけなら すべてに意味がないと悟れば 少しは楽になれますか? 私はそこへは行けないの だってつかれてしまったから つかれたの もう、つかれたんです 世界が滅びないなら 私が滅ぼすしかないでしょう? 私の世界を滅ぼすほかないでしょう? 世界が「さあおいで」って 両手を広げて待ってる 私はそこへは行けない だってつかれてしまったから そこへいけないのがくるしい ごめんなさい ごめんなさい それがくるしい ごめんなさい ことばはいりません しあわせになんかなりたくありません ただそっとしておいてください つかれたんです もう、ぜんぶ わたしがちいさなこどもだったら わらってせかいへ とびだしていったでしょう でももう、つかれたんです もう、ぜんぶ。 …みたいなのを、昔書いてたなぁ…。 というオチ。
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