年越し煎餅

『出雲の神在月神事』 日本では十月になると神無月と呼び、神様が出雲へと出掛けて留守になる。 逆に島根県の出雲地区では神様が全国から集まってくるので神在月と呼ぶ。 この時、全国の神様が出雲へ行く際に蛇に乗って行くと言う。 蛇では誤解を受けるので正確には龍蛇へ乗って出雲へ行くらしい。 出雲には全国から集まってくる神様を迎える為の秘祭がある。 神在祭だ。 日御碕神社近くの浜辺に打上られた海蛇を神社へと迎えるものである。 更に言えば、神様が乗っている白い海蛇(セグロウミヘビ)を奉納するのである。 この白い海蛇(白いセグロウミヘビ)を龍蛇と呼んだ。 この海蛇はインド洋からやってくる。 そのインドで、この海蛇も太古は神々であった。 インドと言えばインダス文明。 そしてインダス文明を滅ぼしたアーリア人。 このインドには神話がある。 それはヴェーダと呼ばれるサンスクリット語で書かれた四種の叙事詩だ。 サンスクリット語はインドへ侵攻したアーリア人が使っていた言語でヴェーダは言わばアーリア人の神話である。 このヴェーダはヒンドゥー神話へと変貌し、ヴィシュヌ派とシヴァ派と分かれた。 しかしこの事実は北インドでの話である。 北インドは文明が栄えていたが、南インドはまだ未開の地であった。 その南インドにも神話があった。 タミール語を話すドラヴァダ人(龍蛇の民)である。 この続きは『鬼の護人』で♪
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