赤羽道夫

読了しました。 ミステリー的な導入部から、ファンタジー的な展開へいたり、クライマックスでの盛り上がりとして、読んでいて飽きさせない小説でした。次はどうなるのだろう、というストーリーと、読みやすい文体で、よくできた小説だと思いました。 沖縄の民族伝承はあまり馴染みがなく、新鮮に感じました。それは興味深かったです。 ライトノベル、というジャンルですが、全然、普通小説でいいのでは、と思いました。 (ライトノベルをほとんど読んでないので、ライトノベルらしいものとは、どんなものかというのと、実はよくわからなかったりしますが) 普段、自分が読んでるような小説、たとえば、ファンタジーの部類に入るのでは?あるいは、オカルト? 大人向きに小説でも十分なような気もします。 主人公が間抜けな少年というところが、ラノベっぽいのかな~? (この主人公は、最後まで間抜けなままで、そこは救いがないな~、と感じました) 雄二、という次男坊につける名前がなぜ長男についているのか、それがなにかの伏線になっているのではと思っても、続編があるような終わり方ではなかったから、謎のままです。 (そんな細かいことを気にするなって? いや、もう親の立場でしか読めないんで……、お母さんとか、大人のキャラにしか感情移入できない) 最後まで楽しませていただき、ありがとうございました。
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レビューありがとうございます。 雄二という名前に関しては、今の十代の親は、法則性にこだわらないようで、単に語路のよさで名前つけるからなんですね。 長男が「太」「一」、二男は「次」「二」とかいう法則そのものを知らない人も多いようです。 おっしゃる通り、大人には感情移入しにくい作品だと思うんですよ。 だからライトノベルに分類してます。 周りの女性に守ってもらうだけだった主人公が、最後は自分から「いじめ」という現実に立ち向かおうとする。そういう意味では「成長物語」なんですが、社会の現実の前ではそれは「道化」でしかない。 だから読後の爽快感、カタルシスは感じられないでしょうね。 でも社会の現実の非情さ

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