バロンド

「そのどうゆう風に断っていいかわからなくて‥‥‥」 「まったく清隆は女の子に優しすぎるのよ。たまにははっきり言わないと駄目よ。まあ清隆のそうゆうところが好きだけど。それに清隆と私は前世では恋人同士だったんだから!」 「次から気をつけます」 俺は少し照れながら答える。そういえば立夏さんはどうして一人でいるんだろう? ちょっと聞いてみるか。 「所で立夏さんはどうして商店街に一人で?」 「実は昨日コップを割っちゃったのよ。お気に入りのコップだからちょっと残念なのよね。」 それで商店街に買いにきたわけか。 「そうゆう清隆はどうして商店街に?」 「実は今日暇だったので商店街をぶらぶらしようかなと。るる姉や葵ちゃんや姫乃は用事でいないですし。」 「ええ~何よそれ!何で私を誘ってくれないのよ!」 立夏さんはムスッとしながら俺に詰め寄る。 立夏さんからいい臭いがして俺は思わず顔を反らしてしまう。 「一応立夏さんとさらの携帯にも電話したんですが応答がなかったんですよ。」 俺はしどろもどろになりながら答える。 「嘘!携帯は持ってきて」 立夏さんはそう言いポケットを漁るが携帯は出てこない。 続いて他のポケットを漁るが同じく出てこない。 「忘れてたみたいですね」 「みたいね」 立夏さんは残念そうにうなだれる。

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