アゲインスト

レビューサークルから参りました。 まず、一人称という辺りで読み手は文章からでしか風景や様子を感じられないという点から。 1ページ目では風景を現す描写があり、しかし2ページ目以降、保健室に移るまで主人公、友人、好きな男子の様子の描写ばかりなのはもったいないと思います。 そして主人公視点、思考が話言葉だったり「~する」「~だった」という物が多く、読み手が置いてけぼりになったり、感情移入がしにくいかと。 あと主人公の名前が湊であるという情報が読者に浸透しにくい。一人称では正直、良くない描写構成。 読んでいる感覚でいうなら、まったく知らないクラスに読み手が1人でいて誰かがはしゃいでいるのをただ見ているという感覚。 友人から話しかけられていたのに気がつかなかったが、解らなかったにしても人に知られたくない好きな人の事だと自ら言う違和感。わざわざ口に出さずとも主人公が視線でその人の空席をぼんやり眺めていて友人に『どうせまた好きな人の事でも考えていたのだろう』と匂わせる方法などがありますがいかがかと。 文章作法については指摘箇所がありますが希望があれば追記しますので割愛。 現段階ではよくある恋愛モノかと。他の作品と自身の作品はここが違うというアピールポイントを考え、そのアピールポイントを出すまでどうやって読者を引きつけるかをよく考えてみましょう。 以上、辛口となりましたがレビューとさせて頂きます。

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