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N.k
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2013/4/19 9:29
その間際。 これまでの想いが溢れ、けれど、言葉に出来ず、喉元に燻った。 悲しいから、泪が零れた訳ではなかった。 伝わらぬ想いの行き場がなく、雫に変わっただけのこと。 全てを受け入れたなら、これもまた、必然。 無念は残るが、今さら抗って、何になるだろう。 押さえつけられ、命の終わりを知る。 陽の光に輝く切っ先を見て、いよいよか、と息を吸い込んだ。 最期の言葉は、呑み込んだまま、語らない。 語れないのではない。 敢えて、語らないのだ。 言い訳がましいことは謂うまい。 謂ったところで、遺される訳ではないのだから。 無様に逝きたくはない。 これまでの報いを、命をもって払うだけのこと。 意志は曲げない。 己の志は、己の中にだけ、在ればよい。 信じた道に曇りはないのだ。 いよいよ。 幾つか呼吸を繰り返す。 受け継ぐ者がないまま、逝くのは、唯一の心残りか。 その刃が皮膚を斬り、肉を斬り、骨を斬る頃、己の罪が溢れ出すのだろう。 赤よりも紅い、罪の雫が。 その刃が喉元を通り過ぎる頃、一瞬、過る後悔の念は、二度とその口から紡がれることはない。 口惜しい。 無念。 屈辱。 そして、懺悔の言の葉を口許に遺し、逝った男の瞳には、うっすらと浮かんだ泪と、最期の想いを口にしかけて薄く開かれたまま。 まるで、物が落ちるように躯から落ちた頭部、歪な弧を描き、最期の景色を見た。 ああ、斬られるとは、こういうことなのだ。 僅かな恐怖は、その瞬間にもぎ取られる。 急速に薄れていく意識の中、映し出された景色に色は無い…――。 時 眺 萌 地 は め ゆ に 移 詠 る 伏 ろ え 季 し い ぬ 節 て 巡 も の る ど 移 四 か ろ 季 し い さ を (-""-;)短歌はわからん。とある男の斬首の光景。メモ代わりに此方に。 風車に書くにはまだ早いのだが、筆が走った。 もうちょっとグロく書きたかったのに、綺麗に書きすぎたかww
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