私の亡くなった祖父は戦時中陸軍の後方支援部隊として済州島にいました。 私が小学生の頃はよく当時のことを話してもらっていたのですが、今考えるとあまり話したくはなさそうな雰囲気でした。 当時すでに三十代だった祖父は直接実戦を経験しなかったそうですが、敗戦後帰国するまでにかなりの苦労をしたそうです。 済州島ですらそうなのですから、満州や南方にいた方々は想像を絶する苦難を味われたと思います。 認知症になりながらも戦争の記憶は決して消えない。それだけの経験をなされているのでしょう。 私達の義務はこうした方々の体験を後世に語り継ぐことなのかも知れません。 そして今の日本の礎として散っていかれた

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