「坊っちゃんと聖サンの話なら、俺と迫田サンも出てくるかと思ったんスけど、今んトコ全く出番ねえッス…つまんねえッス」 ぷんっ、と頬を膨らませる中津川の頭を、迫田は軽くくしゃりと撫でた。 「ハル、お前は相変わらず馬+鹿だな…俺たちの出番がないということは、坊っちゃんと聖サンが問題なく生活しているということだ、いいことだろう」 諭すように言われて、少し考えるような顔をしたものの、うーん?と首を傾げて中津川はよくわかっていなそうな顔でムニャムニャと言った。 「あ?そーなんスかね?いいことならいいかぁ……でも、俺もちょっとぐらい活躍したかったッス」 迫田サンに稽古つけて貰って、前より腕も上がってると思
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