主食は畳です。
あれからもう一年だなんて、早いです。
「昨日の事ように覚えている」とはこのことですね。
学校ではみんながあの日のことを話していました。こんなに災害の事意識するようになるなんてすごいですよね。いつもふざけているような奴も、みんな「あの日は」と真剣に話してましたから。
テレビではどのチャンネルでも地震の特集やってるし、先生もその話をみんなの前でしだすし。
ほとんどの人は実害は受けていないのに。
私の書いたやつに、最後に安平の「ケンタ君」っていう人が出てきて話をするじゃないですか。
あの人、なぜかあの場では語ってくれませんでしたが、家、倒壊してたらしいです。
母が、クラスの保護者
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ケンタ君……。
受け入れられない現実と、受け入れたくない現実があるんだろうね。
被災地を想うと、ふと置き去りにされた感じがするんだよ。
僕が置き去りにしたんではなく、置き去りにされたのは僕の方なんじゃないかと。
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