盲目の語り部と用心棒、その盲目の理由や用心棒の不思議な存在...と伝奇的なロマンの溢れた素敵な作品でした! 自分の語る物語のメインを怪談にしているという語り部のヨリさんはそれ自体が既に個性的で彼の在り方を伺わせます。魔物の心を覗き込む異端の語り部というポジションの彼は他の語り部には見えない何かをその目で捉えているのではと思わせてくれて、この2人の旅路をもっと見たいと思いました! 共に旅をする語り部と用心棒はそれぞれ強い絆で結ばれていると思いますが、作中の2人は単なる精神的な信頼関係以上の一蓮托生という感じで彼ら2人の存在そのものがひとつの物語であると思わせてくれます。 世界の裏側を見据えながら
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感想、有り難うございます! 最初に浮かんだのが二人のヴィジュアルと、その背後に浮かぶ魔物や霊といったイメージだったんです。歌川国芳のようなw ヨリは魔物や霊と積極的に関わる語り部であると同時に、自分もいつかこうなるのだろうなと、己の行く末を覗き込んでいるようにも思います。そういう刹那的な部分や、いつかゆらりと消えてしまいそうな雰囲気を含めて、怪談というジャンルが似合うように思います。 そして共に旅をする二人はまさに一蓮托生で、死んでいる側のキョウの方がヨリを案じていたりします。 互いに長生きして欲しいなと思うのと同じくらい、側にいたいという矛盾を抱えている二人ですからね。 二人が旅を終え
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