初めて付き合った人は、本命の彼女と付き合えないからたまたま同じ名前(下の方)が同じだった私を抱いただけで。 最中に名前を呼ばれるのは自分の名前だと当然思っていたのだから笑えます。 主人に出会って人生の全てが変わりました。 温かくて心が大きくて、太陽のように笑い、ものをはっきり言い、包んでくれました。 「お前はばかだなぁ」 良く言われたもんです。 その主人が亡くなった時、私は子どもがいながらも壊れました。 何も考えられなかった。子どものことさえも。 哲平の姿は、実は私です。 遠かったです、なにもかもが。 ずっと家族というものに恵まれなかった私は、主人と出会って初めてできた家族に縋り付いてし

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