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佐野 木綿季
2021/5/29 5:35
幸福を幸福のままに受け止めきれない、大人に混じりきれない子供の世界が実によく書かれています。 彼がミラベラと出会うシーン。 ここで1番情けないと言っても過言ではないような姿を見せていることが、彼らが深く関わっていくきっかけになったのかなと思いました。 素直になりきれない少年ジルベールの心情と、傷ついた子供を放っておくことができなかったミラベラの心情が、とても退廃的に描かれています。 まだこの出会ったばかりの2人の会話はどちらも信用しておらず乾いたもので、この2人の会話が徐々に熱を帯びて愛に滲んでいく過程がとても素晴らしいです。 序盤は、ジルベールが子供の勢いそのままにミラベラを口説こうとする
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佐野 木綿季
2021/5/29 5:36
ミラベラを失ったジルベールが、1人の少女と出会うまで、彼の心の削れ方がありありと見えます。 大人になった自分と端々に蘇るあの頃の思い出と、変わったものと変わらないものとの間で、精神が削れてくのを気にもせず、投げやりに生きている、荒廃した彼の生き方が彼女への愛の重さを物語っているように思います。 そんな自分の半分が削られたような状態の時、彼女に似た少女に出会ったのなら、手を離せなくなってしまうのは、きっと必然。 ミラベラとの別れがジルベールの運命だったのなら、クラーレットとの出会いもからの運命だったのでしょう。 一度は失い、救われることも拒絶した彼が、救われるにはその少女との出会いが必要不可欠
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佐野 木綿季
2021/5/29 5:37
また、こちらへのレビューに書かれていた、紅屋さんの書かれる、一から創造した世界の物語もすごく気になります。いつか公開される日がとても楽しみです。 最後にとても遅くなってしまい申し訳ありません。拙い文章でものすごく長くなってしまい、大変失礼致しました。 読ませていただき、ありがとうございました。
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紅屋楓
2021/5/29 8:20
とても丁寧なレビューをありがとうございます。 本作で書きたかったことが伝わっていたこと、とても嬉しく思います。 陽原様のレビューに頷くばかり。感動のあまり何度も読み返しています。 続編も本作の「あらすじ」下部にリンクがありますので、もし機会があればチラッと覗いていただけると幸いです。 ご多忙な中、お時間を割いてくださりありがとうございました!
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