3ページ目 ↓ 「もしかして、ハルトか?」 ——うん  やはりそうか。でもどうしてマドカじゃなく俺に? ——あのね、お兄ちゃん 「なんだ?」 ——お兄ちゃんって、マドカお姉ちゃんのカレシなの? 「え、ああ。まぁそんなとこだ。」    ませた子供だ。ったく。 ——お姉ちゃんてさ、すごく不器用で寂しがり屋で、時々自分の気持ちを抱え込んじゃう時があるから。気づいてあげてね。  弟だけあってよく知っているな。 「ああ、わかってる。」 ——よろしくね。じゃあ、ぼくはあっちに帰るね   ✳︎ 「ショウマさん、やっぱり怖かったでしょ。リタイヤルートから出なくて大丈

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