「意地悪……」 「ごめんごめん。レイカがちょっと羨ましかったんだ。家では嫌いとか苦手とか、言えないから」 「学校でも言わないじゃない」 「先生や友達を困らせたくないからね。でも、レイカはちょっと違うかな」 「え?」 「レイカには思っている事は何でも話したいし、聞きたいよ」 「うん」 「僕、甘いデザートも大好きなんだ」 「知ってる」 「帰る前にカフェのデザートを一緒に食べてくれる?」 「もちろん! アレね!」 「「星空から花火を!」」  ゼダが子供の時に食べた花火が刺さったパフェの名だった。 「「ごちそうさまでした」」  手を繋いでレストランを出る。 「そこのお二人さん!」  機械を通した様な声

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