こちらこそ拝読させていただき、 難しい制度等ずいぶん調べられたのだろうなと想像しつつ、 力のこもった素敵な作品だと感銘を受けました。  死刑囚、看守、その家族達。  重いテーマながら人物達の純粋さ、ひたむきさに魅入られて、 最後まで不思議な世界に遊ばせていただきました。  透ほど、哀しい存在は他に知らないぐらい、 本当に哀れで。  でも透のような人はこの醜い世の中の何処にも、 実は身の置場がなかったのかもしれません、元来が……。  だからたとえ塀の中、死の淵とはいえ、 朔に出会えたことがむしろ真から良かったとも、 悲しい皮肉ながら、言えるかもしれません。  『蛍……』は最終編は、 最近ずっと
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ボスコベル様 お返事有難うございます。また続いてしまってすみません。 あの話を書くようになって、否応にも刑務所関連のニュースに敏感になってしまいました笑 受刑者を「さん」付けで呼ぼうとかいう流れがあるとか笑 最近驚いたのが元法務大臣の河合さんが釈放されたインタビュー記事で、法務省のトップが収監されたって、かなり衝撃的なことだったのだろうと、逮捕時はさして気にも留めてなかったのですが、興味深く見てしまいました。 私は生みの親だから解るのかも知れませんが、透自身は、割と普通の感性で、自分の人生実はそれほど悲観してないというか笑 元々この世を去ってしまう前提なので仕方ないんですけど、悲しい可哀想ど
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 返信ありがとうございます。  そうですか、何と、作者的には、 透は哀切な存在というよりごく当たり前の感性の人物、 ということなのですね。  何だか救われます。  それに、私の受け止めとしては、 あの塀の中だからこそ透は濃密な想いを知った、 初めての感情を知ったとも言え、 それも救いではあるのですよね。  とはいえ私という人間は即物的であろうとする人間で、 (繊細な感情が辛過ぎて数周まわって、最後、 敢えて即物的で居ようと思ってしまう) もし自分があの中の透や朔であっても、 社会、世間に恨み、辛みを抱いて、不平不満いっぱいで、 閉じ込められて暮らしたと思います。  ああいう特殊な場所だからこそ
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