遠野さん、こんばんは。 ご丁寧な返礼コメントを頂きまして、ありがとうございます。 『凍土に光射して』…延6万人もの死者を出したと言われるシベリア抑留生活の一端を、臨場感溢れる情景描写で綴られた歴史小説に、襟を正す様な心地を覚えながら読了しました。 なまじ主人公がロシア語に通じるが故に、同胞からも敵意を向けられる理不尽さに胸が痛みました… 絶望の状況下で生死の境を生きる彼にとって、戦争の爪痕を一時忘れる少女との邂逅は、其処に居る彼女の存在そのものが天使の様な癒しを齎したであろう事が、容易に推察出来ました。 敵国同士の間で育まれた愛情や友情を共に在る事で貫く事は叶わず、別れを余儀なくされた人
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