始まり始まり。

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20XX年、某国某所某機関にて。 ピコーンピコーンと映画スクリーン並モニターに点滅する怪しい点々。 モニターのど真ん中には球体があって、その球体には「EARTH」と書かれている。そしてその点々どもは、EARTH――地球を囲む様に存在していて。 「な…何という事だ…!!」 その国の言葉でそういう意味となる言葉を、モニターを見ている者達は口々に呟いた。 そして一人、一際威厳のありそうなご老人が一歩前に進み出てくる。 点々達をじっと見つめると、ご老人は「"アタック"じゃ…!!」と小さく呟いた。 「"アタック"…?!博士、ではこれはやはり…!!」 「20年前にあったという、あの…?!」 にわかにザワつき出す周り。博士、と呼ばれたご老人は重々しく頷く。 そしてバンッと机を叩くと、こう大声で言った。 「直ちに『IH0』の連中に連絡を取れ!!」 『IH0』。 その単語を聞いた時、そこそこ歳喰ってる連中は「おぉ…!」「ついに!」とか感嘆し、若い連中は「?」「何だそりゃ?」と首を捻った。 仕方あるまい、と溜息をつき、博士は若い連中に向き直り口を開く。 「この世に悪が蔓延る時…奴らは隠密の内に動き出す…」 やたら芝居がかった口調。 若い連中は一瞬、博士も歳だからなぁと頭の端で思った。 そして次の瞬間!! 博士は机の上に片足を乗せ、アゴ外れるんじゃないかと周囲が危惧する程叫んだ!! 「悪を許さぬ正義の味方!!!『国際ヒーロー機関(International Hero Organization)』じゃッ!!!」
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