プロローグ

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1980年代後期。 バブル崩壊が間近に迫ったある日。 ある二家が見合いで婚約をした。 政略結婚。そう呼ばれるもので、表向きには、財ある二家の幸せな結婚。   だが、それは嘘。 片方の家は、もはや落ちぶれていた。その家を支えていたのは、遺産。 両家の間に、いずれ産まれてくる子供の祖父にあたる人物が、自殺をして遺した保険金。   その事を、もう一家は知らない。 知らないまま、21歳の娘は、身篭った。
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