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〔西暦2022年3月10日。イスタンブール市郊外。連合軍基地。作戦会議室〕
あの敗戦から3ヶ月、連合軍の勢いが無くなっていた。
薄暗い部屋に師団長、そして副官、第4、第5小隊の隊長に俺。部屋には5人しかいなかった。
長い沈黙の後、師団長が漸く口を開いた。
「諸君達に集まったのは他でもない。これから諸君達には、極秘任務を遂行してもらう。」
副官が作戦内容を言い始めた。
「諸君達には、明日クリム半島に上陸してもらう。そしてオデッサ基地に向かい、物資集積所を破壊してもらいたい。」
部屋の中が慌ただしくなった。
「本作戦は、極秘に進めるため航空支援並びに砲撃支援は、無い。だが作戦が成功すれば、この戦争を有利にする事が出来る。本作戦の成功は、諸君達の活躍に掛っている!」
重要な作戦だとわかったが、支援なしとは・・・・。
その後、隊員達の宿舎に行き、作戦内容を言った。
〔3月12日0345時。クリム半島。〕
帝国軍に見付からずに、なんとかクリム半島に上陸した味方部隊。
部隊を散開させ、3方向からオデッサ基地に向かう事にした。
途中、帝国軍兵士を発見したが見付からずに進む事が出来た。
〔0524時。ニコラエフ市郊外。〕
帝国軍基地が目の前に立ちはだかっていた。
これを突破すれば、オデッサ基地は目の前だ。
「くっ・・・、敵が多すぎる。」
双眼鏡で見る限り、敵兵は少なくとも10~20人はいた。
サーチライトで監視していた上、突破が困難な状態であった。
「どうすれば・・・・」
悩みに悩んだ末、ウィリアム小尉が考えた作戦は・・・・。
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