第六章~キロボグラード決戦~

3/3
前へ
/24ページ
次へ
〔1013時。キロボグラード要塞前〕 被害は出たが、なんとか要塞前に到着した連合軍。 「全軍、突撃!」 師団長が命令を下した、全軍がキロボグラード要塞内に突撃を開始したのだ。 〔キロボグラード要塞内部。〕 内部は、巨大な箱型になっていた。 その時、銃声が鳴り響いた。 兵士がゆっくり倒れていった。 「狙撃だ!隠れろ!」 次々と撃たれていく仲間達・・・・。 「戦車は、まだか!?」 今回作戦に参加した戦車は新型で、攻撃力と防御力に関しては最強を誇っていた。だが移動力が低く、とても遅い戦車になっていたのだ。 物陰から出ようとしたら、狙撃手から撃たれてしまう。 部隊は、前進できないでいた。 その時、戦車が移動する音が聞こえた。 漸く戦車が到着したのだ。 戦車から発射された砲弾は、狙撃手がいた場所に命中していった。 「進撃開始!」 各部隊が前進を開始した。 「要塞制圧を開始する。各部隊散開!」 要塞を包囲した上、内部に連合軍が侵入し制圧を開始している。 要塞制圧は、時間の問題だった。 敵の待ち伏せやトラップなどで、なかなか制圧できないでいたが、侵入から2時間後、キロボグラード要塞は完全に制圧された。 この戦いは、連合軍の圧勝で終わった。 後には、帝国軍戦車の残骸、戦闘機の残骸、帝国軍兵士の遺体が残っていた。 この戦いの後、連合軍は“多方面作戦”を開始した。 帝国軍領土となっていた国々を次々と解放していった。 そして連合軍は遂に、ロシア帝国の国境付近まで接近した。 長きに渡る戦争が終わりを迎えようとしていた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加