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赤十字のロゴマークが入った鞄を持った女性が入ってきた。
「シンディ・バレンタイン伍長です。宜しくお願いします。」
妹だ、なぜここに?
「シンディ!なぜ、ここに!?」
「兄さん!この隊の隊長って兄さんだったの!?」
驚いた。妹が新しい第3小隊の隊員とは・・・・
どうやら本国(アメリカ)で徴兵令が出たらしく、妹が志願したようだ。
2年振りの再会で、しばらく会話した後、出現の準備をした。
〔1700時。マース川北東部。〕
本部からの連絡が入った。俺は、無線機を素早く手に取った。
「“こちら本部。第3小隊、所定の位置に着いたか?”」
「到着した。作戦開始時刻まで待機する。」
作戦開始時刻まで時間があった、隊員達には周囲を警戒するように伝えた。
〔2時間後。マース川北東部〕
「“作戦開始!本隊は、マース川に進撃を開始する。”」
遂に作戦が開始された、部隊に前進するよう伝えた。部隊は前進を開始し、野砲陣地を探し始めた。
車内からは、マース川鉄橋付近で戦闘が行われるのがわかった。爆発した瞬間の光が見えた。
だが、野砲陣地が見えない。周囲を見渡す限り、草原が広がっていた。
「野砲陣地が見えないぞ。何処だ?」
「隊長、本当に、ここであってるのか?」
隊員達の誰もが疑問に思った。次の瞬間・・・・
「兄さん、何かが光った!」
シンディが何かを見つけたようだ。
「何処だ?」
シンディが詳しい場所を言い、隊員達が、その場所を見る。
「見えた!」
遂に野砲陣地を発見した第3、第4小隊。
「よし、接近するぞ。」
隊員達が物音を立てずに、野砲陣地に向かう。
〔1950時。帝国軍野砲陣地付近〕
目の前に多数の野砲が見える。
「迫撃砲準備完了」
「“第4小隊、準備完了。”」
「“第3小隊、準備完了。”」
各部隊の準備が完了したようだ。
「迫撃砲の着弾と同時に作戦開始。野砲陣地に攻撃を仕掛けろ。よし、迫撃砲撃て!」
次の瞬間、迫撃砲が発射された。次々と発射される迫撃砲の弾。
野砲陣地に次々と命中していった。
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