第三章~マース川の攻防戦~

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赤十字のロゴマークが入った鞄を持った女性が入ってきた。 「シンディ・バレンタイン伍長です。宜しくお願いします。」 妹だ、なぜここに? 「シンディ!なぜ、ここに!?」 「兄さん!この隊の隊長って兄さんだったの!?」 驚いた。妹が新しい第3小隊の隊員とは・・・・ どうやら本国(アメリカ)で徴兵令が出たらしく、妹が志願したようだ。 2年振りの再会で、しばらく会話した後、出現の準備をした。 〔1700時。マース川北東部。〕 本部からの連絡が入った。俺は、無線機を素早く手に取った。 「“こちら本部。第3小隊、所定の位置に着いたか?”」 「到着した。作戦開始時刻まで待機する。」 作戦開始時刻まで時間があった、隊員達には周囲を警戒するように伝えた。 〔2時間後。マース川北東部〕 「“作戦開始!本隊は、マース川に進撃を開始する。”」 遂に作戦が開始された、部隊に前進するよう伝えた。部隊は前進を開始し、野砲陣地を探し始めた。 車内からは、マース川鉄橋付近で戦闘が行われるのがわかった。爆発した瞬間の光が見えた。 だが、野砲陣地が見えない。周囲を見渡す限り、草原が広がっていた。 「野砲陣地が見えないぞ。何処だ?」 「隊長、本当に、ここであってるのか?」 隊員達の誰もが疑問に思った。次の瞬間・・・・ 「兄さん、何かが光った!」 シンディが何かを見つけたようだ。 「何処だ?」 シンディが詳しい場所を言い、隊員達が、その場所を見る。 「見えた!」 遂に野砲陣地を発見した第3、第4小隊。 「よし、接近するぞ。」 隊員達が物音を立てずに、野砲陣地に向かう。 〔1950時。帝国軍野砲陣地付近〕 目の前に多数の野砲が見える。 「迫撃砲準備完了」 「“第4小隊、準備完了。”」 「“第3小隊、準備完了。”」 各部隊の準備が完了したようだ。 「迫撃砲の着弾と同時に作戦開始。野砲陣地に攻撃を仕掛けろ。よし、迫撃砲撃て!」 次の瞬間、迫撃砲が発射された。次々と発射される迫撃砲の弾。 野砲陣地に次々と命中していった。
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