黎明編

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麻雀ができる、または興味を持っていた同級生は思いの外多く、麻雀ブームが到来した。今にして思えば絵合わせにもなっていない稚拙な牌遊びだったけど、彼は麻雀に夢中になった。半荘に1時間以上もかかり、その1回のために集まって打った。友達の家のガレージで段ボール引いて打っていて、帰ってきた親の車に轢かれそうになったこともある。 仲間内での彼の成績はマイナスだったように思う。それでも彼は麻雀が大好きだった。近代麻雀を愛読するうちに雀荘で打ちたい!と思うようになった。雀荘で麻雀するには?大学生になって1人暮らしをすれば、いつでも麻雀ができる(彼の両親はギャンブル嫌いで、麻雀は許されない)。 彼は受験勉強を始めた。
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