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「遅い!弱い!おもしろくねぇー!!!!!」
もうその頃にはあまりにも弱い妖怪達に悟空はつらつらと愚痴を放ちながら適当に向かってくる妖怪達を薙ぎ倒していっていた。それが逆に神経を逆撫でされるのは当然なのだろう。残った妖怪達は一斉に悟空に襲いかかってきた。
「死ねぇぇぇ!!!!」
「ばーか。それくらい避けられるって。」
だが、悟空とてそれでやられるほど弱くはない。向かってくる者は倒し、投げられた武器はなんなくかわす。
「……え?……………あれ?」
が、それが崖の側であるのなら下手したら落ちるのは当たり前であって(いくら悟空でも重力には逆らえない)
「ああぁあぁぁあ!!!!ミスったぁーー!!!!!」
見事に崖から転落した。
「暢気にミスった!とか言ってんじゃねぇよ!!おい悟空!!」
一番崖に近かった悟浄が慌てて崖を覗きこむ。だが、手が届く筈もなく悟空は落ちていくばかりだ。別に死ぬとかの心配はないと思う。アイツはこれくらいでは死なないだろうから。(実際、清一色の時は軽い骨折程度だった)
だが、少しは心配するのは誰だって同じなので取り敢えず悟空を上から見守る。
悟空に異変が起きたのは、八戒と三蔵も来た頃だった。
急に悟空の周りが眩しい光に包まれ、それが収まった頃…
悟空が、居なくなった
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