Ⅰ.高き壁

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その発言を聞いた教室内も、騒然とした。 自身こそ最強になる。そう胸に野望を秘めている生徒も少なくはない。 彼の考えなしの発言にクラスが揺れた。 「オメェラうるせーぞ?」 アルファのただ発した、その一言がクラスに静けさを取り戻した。 「そっかぁ。 まっ、確かにタイラの武を知らねぇなら知りたいよな?」 その言葉に生徒たちは、さも当然というような態度でアルファを見つめた。 「じゃぁ、やるか? どのみち来週中に、校内選抜選出の為に、クラスから代表を5人選ばないといけないからな。」
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