定め

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赤子は二人居た。 つまりは双子。 マイルの妻、マリアは憔悴しきっている。 「マリア、お疲れ様。」 静かにマイルはマリアに声をかけた。 「マイル様。二人とも男の子でございます。」 助産婦がマイルに声をかける。 マイルは目を細めながら、後ろを振り向き助産婦に、「私はジィ様の所に向かう、マリアとその子らの介抱を頼む。」 そう静かに告げ、小さな屋敷から静かな足ででていった。 「私と同様修羅を歩むか‥」
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