事件
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現場に着くと既に人だかりが出来ていた。 事件の現場というのはどんな時間でも、どんな場所でも、どんなに些細なものでも、いつも野次馬のヒトだらけだ。 この現場に限った事ではない。 「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったもので、やはり人間はいつも誰かより優位に立っていたい生き物なのか。 もっとも、こちらもけたたましいサイレンを鳴らしながら派手に登場するわけだから、その気持ちがわからないでもないのだが。。
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