事件

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こんな朝を迎えるなら、いっそのこと睡眠なんてとらずに、ずっと起きて苦しむ方がよっぽどマシだ。 人間が煩わしい睡眠という本能さえ持ち合わせていなければ、どれだけ助かることか。 時計をみればまだ朝の4時過ぎ。 新聞配達のカブのエンジン音が何度も通り過ぎては消えていく。
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