第02夜【長い夜の始まり】

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私が初めて出席した舞踏会は、自分の中で想像していたものとはかけ離れていた…… たくさんの着飾ったマダムや令嬢、仮面を付けた紳士もいたりして思わず呆然としてしまいそうになる。 (舞踏会って……一体;;;) おじ「マナ、まだ緊張するのかい?」 そんな私を心配してくれているのか、おじさんはマナの顔を覗き込んできた。 「だ、大丈夫だよ…初めてだから少し驚いちゃって…;;;」 マナは苦笑いを浮かべながらキョロキョロと辺りを見回す。 実際来てみたら段々と妙な感覚に囚われる。 それは…… こんな場所、初めて来た場所のはず…… なのに何故か初めてではないような気がする。 (気のせい……だよね。) 妙な感覚を捨てきれないまま、ぼんやりとしていると突然誰かに手を引かれた。 ぐぃ!! 「え……!?;;;」 驚いて手を引かれた方に視線を向ければ、そこには小さな女の子が立っていて…しっかりとマナの手を握っていた。 (この子可愛い……でも誰?) 困惑しながらも、マナはそう訊ねようと口を開くと先に女の子がニッコリ笑顔を見せてきた。 女の子「ボクと遊ぼーよ、マナ借りてもいいでしょー?」 「え?;;;」 女の子はそう言っておじさんに視線を向けて訊ねた。 というか、この子…どうして私の名前を知ってるの? おじ「ええ、もちろんですよ…ロード様」 ロード「クスッ、ありがとー♪」 「え!ちょっ……;;;」 おじさんはロードという女の子にあっさり承諾しちゃったおかげでロードは嬉しそうにマナを引っ張って行ってしまった。 「ね…ねぇ!どうして私の事知ってるの?」 ロード「えー?」 グイグイと手を引っ張られる中、マナは苦笑いを浮かべてロードに訊ねる。 そうすればロードは視線をこちらに向けて楽しそうに微笑んで答えた。 ロード「ボクはロード・キャメロット、マナの事は何だって知ってるよー…どうしてだか知りたい?」 「そりゃ、初めて会うわけだし……私は貴方の事を知らないから……」 ロード「ふぅーん……♪」 ロードはニッコリ微笑みながらも何か考えているのか、マナの顔を覗き込む。 見かけはとても可愛いけれど、ロードから異様な何かを感じるのはなんでだろう?? ロードとも初めて会ったはず……なのに。 .
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