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そのまま結局、何事もなくティキに連れて行かれた場所はというと…
「なにここ……?」
そこは、小さな飲み屋だった。
(…なぜ、飲み屋?)
呆然とするマナにイーズは嬉しそうに微笑んで口を開く。
イーズ「ここ、みんなでよく来るの……」
「そ、そうなんだ…;;;;」
ティキ「イーズもお気に入りなんだよ……な、イーズ。」
満面の笑みを見せるティキにイーズも嬉しそうに微笑む。
初めは戸惑うマナもその笑顔を見ただけでここは…特別な場所なのかもしれないと思ってしまった……
お店の中に入って、席に座るとティキは煙草に火をつけ始める。
ティキ「……そういや、お前なんで街になんか出てたんだ?」
「へ……?」
突然話を振られたせいもあって驚いて間抜けな声を上げてしまった。
なんでって言われても…
暇だったから街に出てブラブラしていただけで特に理由なんてなかったわけで。
「……何となく、かな?」
そう答えるしかできなかった。
ティキ「ま、そーだよな……おかげでイーズを助けてもらったわけだしお礼に俺の特技見せてやるよ」
妙にニヤニヤ笑いながら、ティキは目の前にトランプを取り出し始める。
お礼に特技……って;;;
「……はぁ、特技ねぇ;;;」
まぁいいかと思いつつもトランプを見詰めるマナにイーズは嬉しそうに声をかけてきた。
イーズ「ティキ、すごく強いんだ…」
「強い……?」
トランプで強いってどういう事?
そんな事を思っているとマナの目の前に数枚のトランプが配られてきた。
「へ……なに?;;;」
ティキ「なにって……勝負?」
「は………?」
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