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ぐぃっ…!!
空を見上げていたチェシャ猫の胸ぐらをその双子の片割れが掴んだ。
ポポ「おまえ…、姉さんを何処に行かせた!?姉さんに何をしたんだ!」
リンク「…おやおや、バレてしまいましたか。君はきっと今までのアリスの中で一番聡いだろうね」
猫特有の甘い囁きに、ポポは身がよだった。そしてこんな奴を信用した自分が惨め。
リンク「俺にも、君達みたいな特殊能力があるんです。それは…"感触ある幻"を見せる事」
ポポ「感触ある幻…?」
リンク「えぇ、このトリックを知るのは今の所…アリスだけです」
だって誰にも教えていない。
みんな知った瞬間 死に至る
リンク「幻は俺にとって出すのも消すのも簡単です。例えば…」クス
チェシャ猫は空いている右手で首にある大きな鈴に触れた。
チリーン
ポポ「…?何を…何か幻を出したのか!?なら僕には通じないっ、幻の種を知ったんだ!」
リンク「別に。森にある茨の封印を解いただけです、さぁ。城へ行きましょうアリス。女王様がお待ちですよ?」
む…と顔をしかめたアリス。しかし、次の瞬間、胸ぐらを掴んでいた手を離した。
リンク「…あは、やはりアリスは聡い。手を離して正解でした」
にやりと笑ってチェシャ猫の姿が消えた。アリスは、はっとして本能的に後ろを見る。
扉から現れたのは、大きな剣を片手に赤いドレスを着た人間。空間のひずみで若返りここへ跳ばされたようだ。
アイク「獲物…!!」
ポポ「(あの目つき…!幻なんかじゃない!!)い…!!あ゛ぁぁあぁぁぁあぁぁあぁぁあ!!!!!!」
白い百合に赤い斑点が飛び散った。
リンク「四番目アリスは 双子の子
好奇心から 不思議の国ぃ
色んな扉 くぐり抜けて
ついさっき やって来たばかり
気の強い姉と 賢い弟
一番アリスに 近かったけど
2人の夢は 醒めないまま
不思議の国を 彷徨った♪」
チリーン
(さぁ…、五番目アリスは誰かなぁ?)
ーーーーーーー…
あとがき
なんか病んでる内容ですいません。作者は全く病んでませんよ?こういうネタが大好物なn(ry
歪P様がお作りになった「人柱アリス」パロ。世界観などを見事に破壊してすいません。
双子は作者の独断でアイクラになりました。すいません。
Curtiss様に捧げます
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