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メタ「奴らは…、人質…返してほし…ければ…自分を呼べと…。また…迎えにくるから…と…」
そこまで言ってメタナイトの腕は、だらりとなり目も閉じられてしまった。
ルカリオ「(奴ら…?)おい…、メタナイト!!しっかりしろー!!!」
デデデ「落ち着くで!!お前は、早くドクター(マリオ)を呼んでこい!!」
デデデがめずらしく真剣な顔をして部屋を出る。ルカリオも慌ててメタナイトを楽な体制に寝かせて部屋から出た。
ルカリオ「待てデデデ!!お前はどこに行くつもりだ…、まさか…逃げるのか…!?」
必死の呼びかけに足を止めても振り返らない大きな背中。仲間が捕まったのだぞ…?!なのに、一国の大王である者が大事な友を捨てて自らは逃げるというのか!!
デデデ「…ハンマーがなければ、戦えないぞい」
それだけ言ってデデデは決して身軽ではない体を精一杯むち打って走っていった。
ルカリオは目を見張った後、自分の思い違いに気づいて、はにかむ。そうだ、彼は偉大な王だ。たとえ喧嘩した相手だろうと、親友を想う気持ちは同じなのだと。
ルカリオは、彼に指示された通り急いでマリオを探しに走り出した。
ーーーーー…‥‥・・・・
デデデ「メタナイトの様子は?」
ルカリオ「右手をひどく怪我していて重傷。…だが、幸いして命に別状はないとの診断だ」
デデデ「…そうか、そりゃ良かったで」
安堵しているデデデには、しっかりと相棒である大きなハンマーが担がれている。
ここは、ルカリオの部屋。
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