人物紹介

9/10
前へ
/82ページ
次へ
『琉穏君のおかぁさんですか?あちらで、琉穏君が待っています。一緒にお別れを言ってあげましょう』 とても優しい口調でした。 ただ私はこの時まだ、言葉の意味を理解していませんでした。 先生に連れられ、大して広くもない部屋に案内されました。 ふと、目線を横にずらすと衝立の向こうに琉穏の顔が見えました。 まるで眠っているような、優しい顔でした。 衝立を退かしてみると、沢山の管に繋がれた琉穏が横になっていました。 先生がとても優しい声とゆっくりとした口調で
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

561人が本棚に入れています
本棚に追加