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『琉穏君のおかぁさんですか?あちらで、琉穏君が待っています。一緒にお別れを言ってあげましょう』
とても優しい口調でした。
ただ私はこの時まだ、言葉の意味を理解していませんでした。
先生に連れられ、大して広くもない部屋に案内されました。
ふと、目線を横にずらすと衝立の向こうに琉穏の顔が見えました。
まるで眠っているような、優しい顔でした。
衝立を退かしてみると、沢山の管に繋がれた琉穏が横になっていました。
先生がとても優しい声とゆっくりとした口調で
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