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千草が、新を意識し始めたのは、中学に入ってからだった。
家が隣で、幼稚園からずっと新の後ろに引っ付いていた。
いつも隣には新が居る、臆病で気の弱い千草は安心だった。
中学二年の春に、親友の奈緒から相談された。
「千草~♪新ってカッコイイよね☆彼女いるの?」
「そうかな~‥たぶんいないと思う‥なんで?」
「決まってんじゃん♪‥告るんだよ~☆」
「マ、マジ?‥‥」
「だってさ‥中学になって身長伸びたせいか、男らしくなったよ~♪野球のエースだし☆」
「そうかな‥いつも見てるから、わかんないや」
「勿体ない!!‥ねぇ、千草聞いておいてよ~♪彼女いるかどうか♪‥ついでに、私の事、アピールしてくれると、ありがたいんだけど☆」
「やだよ~‥自分で聞いてよ~‥」
「なんか、恥ずかしいから☆ねっ♪♪お願い☆」
「‥‥‥‥わかったよ、アピールはしないからね♪奈緒がしなよ‥」
「ちらっと、言ってよ~幼なじみでしょ?‥」
親友に頼まれ、嫌々聞く事になった。
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