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いまさら言い訳なんて見苦しいよな……
「……ふふ、ふふふ。あははは! もう『カイン』ったら! こんな狸芝居に騙されるなんて……あははは!」
へっ?
今なんて・・・?
タヌキシバイ?
ダマサレル?
……
ちくしょぉぉおぉお!!!!
騙さ、んぐっ!
ニルは背の低い俺に合わせてかがみこんで俺にキスをした。
長い沈黙……
やはり初めて会った時に一目惚れだったか、ちなみに言うが俺はロリコンじゃないぞ。
あれ、そういえば、俺なんか忘れている気が……
「ねぇ、『カイン』一緒に住もうよ、ねぇ。結婚しよ!」
カ……イン? かいん? 課員? カイン? カイン!
俺の本名っっっっっっ!!!「俺の本名を……何故! 何故知っている!」
「あはぁ☆ちょっと調べさせて貰ったわ。まずサンタについて!」
ビシッと俺に指を立てる。
ニルはサンタが実体霊である事、自分の名前を知られたサンタはその者の使い魔になる事等俺に調べ上げたことを馬鹿正直に述べた。
「……でね、神様に会いに行って貴方の本名を聞いたの。そしたら『そなたはそやつを愛しておるか?』って。もちろん愛してるって言ったらあっさり教えてくれたの」
何を考えているんだ、あの阿呆神は。
「だから、神様なんて気にしないで私の使い魔兼最愛の夫になって」
もちろん答えは……
「YES」
fin
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