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「えっ? り……利用する物って」
俺と風汰はお互いに顔を合わせて、口を空けて呆気に取られるしかなかった。
ヒメちゃんは冷静に俺らを見ていた。
「この人達が自分に取って利用出来るかきちんと判断してから媚び売らないと」
「なんだそれっ! 意味分かんねー理屈並べるんじゃねーよ!!」
「何? 里久君。口挟まないで」
冷静に、ただ冷静に淡々と男を傷付ける事を言う。
俺はそれに思わず牙を向いたけど簡単に遇われる。
黒髪の女の子はヒメちゃんを宥めようと腕を引っ張り何か言っている。
俺はそれも耳に入ってこなかった。
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