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『美味しい………。』
久し振りにそう思った。
その後も彼はゆっくり、少しずつ私にお粥を食べさせてくれた。
結局私は、彼が作ってくれたお粥をキレイに全部食べてしまった。
『真海ちゃんは昔から、どんなに具合が悪くても、玉子粥だけはちゃんと食べれたもんね♪良かった。』
この男の子は…本当にナイトなの?
『…………どうして?』
漠然とした私の問いに、彼は優しくニコッと笑って答えてくれる。
『真海ちゃんはずっと僕を探してくれてただろ?こんなに痩せちゃって…ホントに僕が居ないと駄目だね(笑)』
本当に…本当にナイト?
夢なのかな………?
あぁ…夢でもいい…私のナイト。
ずっとずっと会いたかった
私のナイト………。
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