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ナイトは出逢った時から
不思議な感じのする猫だった
野良猫だったナイトは
私が小学校から帰ってくると
必ず玄関先で私を待っていてくれていた。
一人っ子で鍵っ子だった私は
そんなナイトと直ぐに仲良しになっていた。
でも他の人がナイトに近付くと
プイッとそっぽを向いて離れてしまう…。
それは幼心の私に
『自分は特別』と言われているようで、とても心がときめいていたのを、今でもハッキリ覚えている。
気が付けば
私とナイトはいつも一緒に居た。
親に泣きながら『ナイトを飼いたい』とお願いをして、わが家の猫になったあの日から
ずっとずっと一緒に居たんだ。
でも、もうお別れなのかな…?
嫌だよナイト………。
お願い
私を1人にしないで………。
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