序章『存在意義』

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どのくらい眠っていたのだろうか。 次に目を開けた時には太陽は沈み暗闇の中、まん丸な月が私を照らしていた。 時間が分かる手段もない為に思考はすぐに止めた。 目線は頭上にある月へと移る。 ああ。 月とはこれ程にも綺麗だったのか。 私は初めてまじまじと月を見つめた。 輝かしい月はなぜか私の心を暖かくしてくれた。 太陽とは大きな違いだな。 フッと自嘲してまた雲の上に寝そべる。 目を瞑るが眠気はゼロに等しい。
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