序章『存在意義』

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ふと今までの事を思い返した。 思考の苦しみ。 分かる事の苦しみ。 分からないことの嬉しさ。 色々な感情が私の周りをうろつく。 しかし私は何の為にここにいるのだろうか。 一番最初の疑問。 いまだに分からない。 いつかこのオアシスのように分かる日が来るのだろうか? しかし……。 「それまで私は何をすればいいのだ?」 月に喋りかけるが返答は返ってはこない。 初めて男が口を開いた言葉だった。
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