序章『存在意義』

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私が私の存在に気がついた時、首を捻り周りを見渡してみた。 何処を見渡しても同じ色。 色は『白』 ひねったのは『首』 何故か直ぐに名前が思い付く。 次に顔を上げてみた。一面先ほど見た色とは違う綺麗な色が広がっていた。 『水色』『顔』『綺麗』 物に対して何故名前が分かる? …………。 少し考えるが答えは出てこない。 ……だめだ。 苛立ちを感じる。 もう考えないようにしよう。 そう決めた途端にその空の中から私を馬鹿にするかのように照らしつける太陽がキラリと輝く。 その太陽が余計に私をまた苛立たせる。 『私は何者なのだ?』 空を見渡した後にふとそんな疑問が浮かんできた。 私は私自身の身体を触り始める。
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